洋楽サプリ~英語の歌で元気と学びをチャージ!

洋楽の心に響く歌詞や、英語の勉強に役立つTipsなどを紹介します

就活に疲れたら、これを聴いて開き直ろう「Twentysomething」by ジェイミー・カラム

今日紹介するのは、イギリス出身のジャズ・シンガーJamie Cullumジェイミー・カラム)の「Twentysomething」。twentysomethingとは、「20代、二十歳そこそこ」という意味。
曲の内容は、大学を卒業したものの、期待していたような「明るい未来」は待っていなかった…というもの。この曲が発表された2004年は、日本でも就職氷河期のころ。日本とイギリスで境遇はだいぶ違うはずだけど、就職活動に苦労した人なら、大いに共感できる1曲。
厳しい時代を生きる若者も、これくらい客観的に自分を分析してしまえば、自分を笑い飛ばして楽に生きられるかも!

Twentysomething album cover

 

Twenty Something(by Jamie Cullum

A Section 1

After years of expensive education(何年もかけて高額な教育を受けた後)
A car full of books and anticipation(車は山積みの本と未来への期待でいっぱい)
I'm an expert on Shakespeare and that's a hell of a lot(今や僕はシェイクスピアの専門家、これで勝ち組の仲間入り)
But the world don't need scholars as much as I thought(のはずが、世間は思ってたほど学者さんに用はないみたいだ)

A Section 2

Maybe I'll go traveling for a year(1年くらい旅にでも出ようかな)
Finding myself, or start a career(自分探しをしながらさ、それとも新しい仕事でも始めようか)
Could work the poor, though I'm hungry for fame(安い給料で働いてもいい、でも名誉が欲しくて仕方ない)
We all seem so different but we're just the same(僕らはみんな個性的に見えるけど、実際は同じようなもの)

A Section 3

Maybe I'll go to the gym, so I don't get fat(ジムにでも通おうか、太らないように)
Aren't things more easy, with a tight six pack(腹筋が割れてたら、もっと人生楽になるかな)
Who knows the answers, who do you trust(だれにも答えはわからないんだ、いったいだれを信頼できる?)
I can't even separate love from lust(僕には愛と欲望の違いすらわからない)

A Section 4

Maybe I'll move back home and pay off my loans(実家に戻って、ローンの返済でもしようか)
Working nine to five, answering phones(9時-5時で電話応対の仕事をしながらね)
But don't make me live for Friday nights(でも金曜日だけを楽しみに毎日を過ごしたくはない)
Drinking eight pints and getting in fights(結局ビールを飲んで けんかに加わるだけ)

B Section

Maybe I'll just fall in love(だれかと恋に落ちたら)
That could solve it all(それで何もかも解決するかもしれない)
Philosophers say that that's enough(哲学者もそれで十分だって言ってるし)
There surely must be more(だけど、それだけじゃないはず)

A Section 5

Love ain't the answer, nor is work(恋愛も仕事も答えじゃない)
The truth eludes me so much it hurts(真実を受け入れられなくて、それが僕を苦しめる)
But I'm still having fun and I guess that's the key(それでも僕は今を楽しんでいる それこそが大事だって気がする)
I'm a twentysomething and I'll keep being me(僕はまだ20代だし、これからも僕は僕でありつづけるよ)

では、軽快なジャズのメロディーにのせて、Twentysomethingを聴いてみましょう。オシャレなタイポグラフィーが曲の雰囲気にピッタリです。

本人がピアノを演奏しているライブ映像もどうぞ。

歌詞の内容はとっても現実的なんだけど、軽快なリズムに体を揺らしているうちに、不思議と元気がわいてきます。

Twentysomething

Twentysomething

 

最後に、ちょこっと文法コーナー!

今回は未来のことを表す表現。歌詞の中に何回も出てきた
"will"は、「~しようかな」「そうだ、~しよう」など軽い気持ちで心に浮かんだ未来のことを表現できます。
歌詞の中では、
Maybe I'll(=I will) go travelling「旅行に行こうかな」
Maybe I'll go to the gym「ジムに通おう」とか、
I'll move back home「実家に帰ろうかな」」などのように使われていました。
「今夜はイタリアンにしようかな」I'll have Italian tonight.
「後で会いましょう」I'll see you later.
のような即興的な軽い感じです。

ただし、最後のI'll keep being me.だけは、軽い気持ちではなく、「~するぞ」という強い意志がこもっています。たとえば、
I'll keep my promise.「僕は約束を(きっと)守るよ」
I'll always love you.「いつまでもあなたを愛します」のように。
このようにwillには、軽い気持ちの未来を表すwillとと、意志のこもったwillがあることを覚えておきましょう!